暗号資産は、銀行や中央銀行を介さずにやり取りできるデジタル資産です。日本の法律では2020年から「仮想通貨」ではなく「暗号資産」と呼ばれています。ひとつの機関が帳簿を管理するのではなく、世界中の多数のコンピューターが同じ台帳を共有します。この台帳がブロックチェーンです。
仕組みを分解すると、暗号技術で作られた鍵、対等なコンピューター同士のネットワーク、そして全員が同じ台帳に合意するためのルール、の三つに集約されます。
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンは、取引記録を「ブロック」単位でつなげていくデータベースです。各ブロックには取引の内容と、ひとつ前のブロックのハッシュ値(指紋のようなもの)が書き込まれます。過去の記録を書き換えるとハッシュ値が合わなくなり、ネットワーク全体ですぐに検知されます。
台帳のコピーを互いに独立した多数のコンピューターが持つため、一か所を止めたり買収したりしてもシステムは止まりません。これが「分散型」と呼ばれる理由です。
公開鍵・秘密鍵・リカバリーフレーズ
ブロックチェーン上のアドレスは鍵のペアから作られます。アドレスは銀行の口座番号のように他人に伝えても問題ありません。秘密鍵は署名にあたり、これを知っている人がそのアドレスの資産を動かせます。
ウォレットでは秘密鍵を12個または24個の英単語に変換して表示します。これがリカバリーフレーズ(シードフレーズ)です。紛失するとどこにも問い合わせできず、他人に知られると資産を守るのはほぼ不可能です。
コンセンサスアルゴリズム
同じお金が二重に使われないよう、次のブロックを誰が書くかを決めるルールが必要です。ビットコインはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を使い、マイナーが電力と計算機を投じて記録する権利を得ます。イーサリアムは2022年からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用し、バリデーターが自分のETHを担保として預けます。
どちらも不正のコストを大きくする仕組みです。違いは消費電力と、ネットワークへの影響力を誰が持つかにあります。
コインとトークンの違い
コインはブロックチェーンそのものの基軸資産で、ビットコインのBTCやイーサリアムのETHが該当します。トークンは既存のブロックチェーン上でスマートコントラクトによって発行される資産です。USDTやUSDCなどのステーブルコイン、多くのDeFiやゲームのトークンはこちらに分類されます。
どこから学べばよい?
まずはウォレットと詐欺の手口を理解し、そのうえで暗号資産交換業者の仕組みを確認するのがおすすめです。そして、失っても生活に影響しない金額で考えることが大前提です。